養蜂家が考える、国産はちみつの選び方と楽しみ方
はちみつは、私たちの健康な暮らしをサポートする天然の甘味料として、古くから親しまれています。しかし、種類が多く、どれを選べばよいのか迷うこともありますよね。
特に健康意識が高い方にとっては、品質の良いはちみつを選びたいところです。今回は、私たち養蜂家の視点から「国産はちみつ」の選び方と楽しみ方をお伝えします。
選ぶなら国産はちみつ?
国産はちみつが選ばれる理由は、その品質の高さと安心感にあります。まず、国産はちみつは採取から瓶詰めまでの過程が国内で行われており、厳しい品質管理基準が適用されています。これにより、純粋で添加物のないはちみつが提供されるため、健康志向の高い方にとって非常に信頼できる選択肢となります。
福田養蜂場ではHACCAPを取得したり、食品環境検査センターにて厚生労働省令で定める基準方法で各種はちみつの農薬残留値などを検査し、安全を確認して販売しています。
ワインのように産地のテロワールを感じて楽しむ
国産はちみつは地域ごとの気候や植生に影響を受けるため、豊かな風味の違いを楽しむことができます。
はちみつを選ぶ際に重要なのは「産地」です。国産はちみつは、輸入品に比べて厳しい品質管理が行われており、安心して口にできる点が大きなメリットです。また、国産はちみつは採取地の花の種類や環境によって風味が異なり、自然の豊かさを感じられるのも魅力です。
それぞれの「土地・風土」、「その年の気候」「養蜂家の採蜜の仕方」などの要因で風味や味わいが変わり、まるでワインのようにテロワールを感じ、楽しむことができます。
例えば、鳥取砂丘近隣で咲くアカシアから採れるはちみつは、軽やかな風味で、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。鳥取の自然が育んだこの風味は、他では味わえない特別なものです。
※テロワールとは:「テロワール」は、フランス語の「terre(大地)」に由来する言葉で、農産物が育つ土地の自然環境全体を指す概念です。
このように、日本各地の自然が育んだ多様な風味を味わえるのも国産はちみつならではの魅力です。
福田養蜂場ではレンゲ、トチ、アカシア、クリ、百花、オリジナル百花の「福蜂蜜」の6種類をご用意しています。
目的別・はちみつの使い方
鳥取産はちみつは、採取される花の種類によって風味が異なります。例えば、春に咲くアカシアの花から採取されるはちみつは、さっぱりとした甘さが特徴です。一方、夏のレンゲ畑から採れるはちみつは、コクがあり、深みのある味わいです。自分の好みや料理に合わせて選ぶのがポイントです。
さらに、福田養蜂場では、上記のように「香り豊か」「バランス」「濃厚な味わい」の3つでタイプを分けています。
「香り豊か」タイプは香りづけに
アカシアはちみつ・レンゲはちみつは花の香りがよく立ち、飲み物やデザート、料理全般に向きます。
ハーブのように利用すると言うとイメージが湧きやすいかもしれません。
「バランス」タイプは何にでも使える万能甘味料
トチはちみつ・福田養蜂場でブレンドしたオリジナル百貨「福蜂蜜」は風味と甘味のバランスがとても良いハチミツなのでお料理・スイーツや幅広い用途に適します。
たれやソース類、お菓子作りに使用するのもオススメ
「濃厚な味わい」タイプはジャム感覚で
百花はちみつ・くりはちみつはジャム感覚でそのままや味を主張したい用途に向きます。
最後に
はちみつは、自然の恵みをそのまま味わえる健康的な甘味料です。特に国産はちみつは、厳しい品質管理のもとで作られ、地域ごとの独特な風味が楽しめます。福田養蜂場では、用途に合わせたさまざまなはちみつを提供しているので、自分にぴったりのはちみつを見つけて、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。